「思い出す」を英語で表現する時、remind・remember・recallのどれを使えばよいのか?違いや使い分けは?

3つとも「記憶」に関係する単語ですが、実際には使い方が大きく異なります。
特に重要なのが、
- 自分自身が思い出すのか
- 誰かに思い出させるのか
- 意識的に記憶をたどるのか
という違いです。
例えば、「旅行のことを覚えている」と「会議のことを思い出させて」は、日本語ではどちらも「思い出す」に関係しますが、英語では同じ単語を使えません。

今回は、remind・remember・recallの意味や違い、使い分けを例文付きで分かりやすく解説します。
Remind・Remember・Recallの違いを一言で言うと?
まずは、remind・remember・recallの基本的な違いを比較表で整理してみましょう。
| 単語 | 中心的な意味 | 主語と対象 | 主なニュアンス |
|---|---|---|---|
| remember | 覚えている・思い出す | 本人が自分で思い出す | 日常的で最も幅広い |
| remind | 思い出させる | 人や物が誰かに思い出させる | 記憶のきっかけを与える |
| recall | 思い起こす・呼び起こす | 本人が意識的に思い出す | ややフォーマルで詳細重視 |
remember=自分で覚えている・思い出す
remind=人に思い出させる
recall=記憶をたどって思い起こすという違いです。
1. Remember:「覚えている」「自分で思い出す」
まずは、最もよく使われるrememberから見ていきましょう。
意味とニュアンス
rememberは、「覚えている」「思い出す」「忘れずにいる」という意味です。
過去の出来事が記憶に残っている状態だけでなく、その記憶が頭に浮かぶことも表せます。
日常会話では非常に幅広く使われ、
- 昔の出来事を覚えている
- 人の名前を思い出す
- 予定や用事を忘れない
といった場面に対応できます。
例文
- I remember the day we first met.
私たちが初めて会った日のことを覚えています。 - Do you remember his name?
彼の名前を覚えていますか? - I suddenly remembered where I left my phone.
スマホをどこに置いたか、突然思い出しました。
Remember to doとRemember doingの違い
rememberは、後ろの形によって意味が変わるため注意が必要です。
remember to doは、「これからすることを忘れない」という意味です。
- Remember to lock the door.
ドアに鍵をかけるのを忘れないでください。
一方、remember doingは、「過去にしたことを覚えている」という意味です。
- I remember locking the door.
ドアに鍵をかけたことを覚えています。
remember doing=過去にしたことを覚えている
2. Remind:「人に思い出させる」
次にremindです。
rememberやrecallとは異なり、remindは基本的に「思い出す」ではなく「思い出させる」という意味になります。
意味とニュアンス
remindは、人や物が誰かに記憶のきっかけを与える時に使います。
そのため、通常はremind+人の形になり、「誰に思い出させるのか」を示す目的語が必要です。
例えば、「私に思い出させる」ならremind me、「彼女に思い出させる」ならremind herとなります。
例文
- Can you remind me to call him later?
後で彼に電話するように、私に声をかけてくれますか? - Please remind her about the meeting.
彼女に会議のことを思い出させてください。 - This song reminds me of my high school days.
この曲を聴くと高校時代を思い出します。
Remindのよく使う文型
remindには、特によく使われる3つの形があります。
- remind 人 to do:人に〜するよう思い出させる
- remind 人 of 名詞:人に〜を思い出させる
- remind 人 that節:人に〜ということを念押しする
例文で確認してみましょう。
- Remind me to buy some milk.
牛乳を買うように私に声をかけてください。 - You remind me of my brother.
あなたを見ると私の兄を思い出します。 - She reminded me that the store closes at six.
彼女は、その店が6時に閉まることを私に念押ししました。
3. Recall:「意識的に記憶を呼び起こす」
最後はrecallです。
rememberと同じように本人が思い出す時に使いますが、ニュアンスは少し異なります。
意味とニュアンス
recallは、「思い起こす」「記憶を呼び起こす」という意味です。
rememberよりも、頭の中を探りながら、過去の情報や細かい内容を意識的に思い出そうとする感覚があります。
そのため、
- 事故や事件の詳細
- 名前や場所
- 昔の会話の内容
などを正確に思い出す場面でよく使われます。

ややフォーマルな響きがあり、ビジネス、インタビュー、ニュース、証言などでもよく登場しますね。
例文
- I can’t recall where I put my keys.
鍵をどこに置いたのか思い出せません。 - He tried to recall the details of the accident.
彼は事故の詳細を思い出そうとしました。 - As I recall, the meeting started at nine.
私の記憶では、会議は9時に始まりました。
RememberとRecallの違いは?
rememberとrecallは、どちらも「思い出す」と訳せるため、置き換えられる場合もあります。
ただし、一般的には、
- remember:自然に覚えている、日常的に思い出す
- recall:意識的に記憶を探り、情報を取り出す
という違いがあります。
例えば、I remember his face.(彼の顔を覚えています。)は自然な記憶を表します。
一方、I’m trying to recall his name.(彼の名前を思い出そうとしています。)は、頭の中を探して情報を引き出そうとしている印象です。
シチュエーション別の使い分け
昔の旅行について友人と話す場合
Do you remember our trip to Kyoto?(京都旅行のことを覚えていますか?)
自然に記憶を共有しているため、rememberが適しています。
予定を忘れないように声をかけてもらう場合
Please remind me about tomorrow’s meeting.(明日の会議のことを私に知らせてください。)
相手に思い出すきっかけを与えてもらうため、remindを使います。
店の名前を一生懸命思い出す場合
I’m trying to recall the name of that restaurant.(あのレストランの名前を思い出そうとしています。)
記憶を意識的にたどっているため、recallが自然です。
まとめ:誰がどのように思い出す?remind・remember・recallの違い
remind・remember・recallの違いは、主語と記憶の引き出し方が異なります。
- remember:本人が覚えている、または自然に思い出す
- remind:人や物が、誰かに思い出させる
- recall:本人が意識的に記憶をたどって思い起こす
迷った時は、まず「誰が思い出すのか」を確認してみましょう。自分が思い出すならrememberかrecall、相手に思い出させるならremindです。
そのうえで、日常的に覚えている状態ならremember、細かな情報を意識的に引き出すならrecallと考えると、自然に使い分けられます。

さらに、remember to doとremember doing、remind 人 to doとremind 人 of 名詞といった基本文型も覚えておくと、実際の英会話や英作文で迷いにくくなるでしょう。


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